学習塾カイカ堂とグランフォルティス沖縄の取り組みについて
現在グランフォルティス沖縄では、当クラブ所属の中学生を対象に学習塾カイカ堂(那覇市)様と提携し、選手たちの学力向上を目指しています。
サッカークラブが学習塾と一緒になり、本気で子どもたちの学力を伸ばしたいと進めて2年目になりました。
私たちはサッカーに打ち込む子どもたちの選択肢を広げたいという想いがあります。
勉学とサッカーの両立。できることならやりたいが、実際はサッカーに重きを置きすぎて
勉強をする時間が足りず、どんどん勉学が疎遠になる中学生がいます。
私たちはサッカークラブですが「サッカー以外でしか学べないこともたくさんある」と思っています。
そのひとつが勉強でしょう。
勉強をする意味は何か。かしこさを習得するということです。かしこさの土台は知識です。
知識とは、人間の社会の仕組みや心理、科学、数学などそれこそたくさんあります。
知識はあればあるだけいい。
では、知識だけでいいのか。それは違うでしょう。たくさんの知識を整理し、まとめ、臨機応援に使える能力を知恵といいます。
この知恵がある人はサッカーでも次々と起こる問題に対し、明確な理論性を持って解決できる力があると思います。
これは「文武両道」ではなく「文武連動」です。勉強とサッカーを上手く重ねる姿勢こそが、理想とする選手像です。
当クラブは興南高校サッカー部と協力し、子どもたちの成長を支援しているため、
高校入試に挑む生徒をこれまでもたくさん見てきました。
同時に「志望校に行きたいけど行けない」生徒も多く、苦渋の決断で進路を変更する姿もありました。
自分の理想とする高校に入って夢を叶えるためにも、将来の選択肢を増やすという意味でも、
学力向上ための勉強がやはり必要になります。
現代社会では非認知能力が大切と言えど、そこは「どのみち」向き合わないといけない現実があります。
私たちの選手も例外ではなく、実際に文武連動を実現するためには相当の努力が必要です。
現在は学習塾カイカ堂様と協働し、グランフォルティス沖縄の選手のみのコースを作っていただき、勉強面を丁寧にサポートしていただいています。
グランフォルティス沖縄のビジョンのひとつに、「一度の人生において最高の決断をするための人間形成を創造します」というものがあります。
「最高の決断」を下す人は、かしこさや知識、知恵がある人のことだと思います。